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2013-10
けんかは悪いこと?
- 2013-10-28 (月)
- 園だより
ろりぽっぷ 890号 2013年10月25日
2学期も中盤に入り、友だち関係にも広がりや深まりがみられるようになってきました。そこで起こるのがケンカやトラブル。私達大人はケンカは悪いこと、しない方がいいに決まっているという先入観を持っていますが、子どもにとってケンカとは、いったいどんな意味があるのでしょう。私が影響を受けた元お茶の水女子大教授だった平井信義先生の考えを紹介しましょう。
ちなみに、我が家の息子は弱っちい子で、ケンカができるまで長い道のりがありました。小3の時、「とっくみ合いのケンカしてきた」と鼻の穴をふくらませて報告してきてくれた時は、やっとまともになったと、内心ほっとしたものでした。
友だちと遊ぶようになると、自己主張にもとづく「けんか」が始まります。「けんか」が自発性の発達と密接に関係していることはよくいわれていることです。子どもが友だちと「けんか」を始めたならば、よく観察しているとその意味がわかりますし、一回の「けんか」の観察だけでなく、子どもの「けんか」の仕方がどのように変わっていくか、その経過を観察してみますと、子どもなりに自己主張をしながらも、「けんか」をしないで遊ぶにはどうしたらよいかをあれこれと考えていることがわかります。「けんか」に対して、お母さんが口を出さないことは、その意味でも重要ですが、見ているとつい口を出したくなるわけで、口出しをがまんするお母さんの努力はなかなかたいへんです。
「けんか」は、子どもにとっても悩みとなります。本来は「けんか」をしないで友だちと楽しく遊びたいのですが、ちょっとしたことで争いが起きてしまうのです。子どもの年齢が低いうちは、すぐに身体攻撃になってしまいますが、だんだんに口が達者になりますと、ののしり合いが多くなります。いろいろな理屈をつけて、自分が正しいことを主張します。それが非常にうるさいし、口ぎたないので、お母さんとしては「やめなさい」と叱りたくもなるでしょうが、がまんが必要です。お母さんが口を出して何とか「けんか」を丸くおさめようとすると、子どもには、「けんか」を自分で処理する能力が育ちません。自己処理の能力を育てるには、お母さんが口を出さないことです。年齢が進むにつれて、かなり道筋を立てて自分の主張の正しさを述べるようになります。それは、小学校2〜3年ころからで、「けんか」の練習には、4〜5年もかかります。
自己処理の能力の発達している子どもは、「けんか」に負けても、それをお母さんに訴えません。その場で泣いても、それで終わります。ところが、自己処理の能力の低い子どもは、泣いてお母さんに訴えます。それは、お母さんに頼って助けてもらいたがっているのです。そのようなお母さんは、子どもの訴えを聞くと、子どもに加勢したくなるものです。相手の子どもの家に電話をかけてその子供のお母さんを非難したり、その家に乗り込んでいったりします。それが、自分の子どもの自己処理の能力の発達を非常に妨げていることに気づいていないのです。また、子どもがお母さんに訴えるときには、相手の子どもの悪いことばかりを話して、自分の悪い点は話そうとしないものです。ですから、お母さんが相手の子どもを非難することは、子どもにうそをつかせたり、他人を非難することの多い人格を作ってしまってもいるのです。子どもの人格形成にさまざまなゆがみを与えているわけです。「けんか」のできる子どもにすること、そして、子どもの「けんか」には口を出さないことが、他人との争いが起きたときの自己処理の能力を高めることになるのです。平井信義著「子どもの能力の見つけ方伸ばし方」より
今週のろりぽっぷ子たち
それ行くぞ〜っ!!散歩 年少組 10/23
散歩 年中組 10/22
散歩 年長組 10/21
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秋の旬がいっぱい 〜芋掘り・サンマの炭火焼き
- 2013-10-20 (日)
- 園だより
ろりぽっぷ 889号 2013年10月18日
大型台風が過ぎ去った後の園庭には、小枝や木の葉の置き土産がどっさり、後片付けに追われましたが、16日には臨時休園とさせていただき、皆様にはご迷惑をおかけしました。今年は例年になく台風が多く発生し、26号の後に南の海上には次が発生し、遠足を控えている園としては、今後の進路が心配です。未だ伊豆諸島では行方不明の方がおられて災害の大きさに驚くばかりです。「だれのせいでもない 自然のいいところばかり利用して、自然のこわいところ、目をそむけて そのうち忘れてしまう それが人間の傲慢さだ」とは、「あまちゃん」の夏ばっぱのことばです。自然はあなどれないと深く胸に落ちたことばでした。
今週は3日間のみの園生活でしたが、台風一過の17日は秋の旬が満載の一日でした。年に一度のサンマの炭火焼、ちょうどセミナーでいらしたお母様方には煙とにおいだけでお味見していただけなくて申し訳なかったのですが、姿の黒さはあるものの、油がほどよく炭に落ちて、台所のグリルで焼くのとは格段に味が違いました。子ども達もおいしさがわかるのか、おかわり分も全て食べてくれました。2時間かけて120匹を焼き上げたスタッフは全身サンマのにおいがしみついたのは言うまでもありません。
さてサツマイモの収穫ですが、土の中の事ゆえ、掘ってみなければわからないのが毎回ドキドキさせられるところです。今年は作付けが少ない割りには豊作でした。シャベルを使わず手掘りというのもろりぽっぷ流、土を触って砂場や園庭の土とは違う感触を味わったり、畑のにおいを感じたり、大地に触れて感じる全てが意味のあることだと思います。シュタイナー教育でも土のぬくもり、香りを体全体で感じとる事には大きな学びがある と といてます。
年長組はあえてつるをつけたままの状態で、3、4歳は掘りやすいようつるを処理した株を掘り、さっそくその日のうちにお家のお土産に持ち帰りました。翌、金曜日にはおいも屋さんが開店、庭先でホクホクのおいもをいただきました。これに、ご近所でどっさりと頂いた柿も加わり、子ども達は農薬を使わない安全でおいしい究極の地産、地消を体感しています。旬のものをたっぷり食べる事は体にとってもやさしいことですものね。
今週のろりぽっぷ子たち
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就学に向けてスイッチオン! 〜年長組 就学時健診 始まる〜
- 2013-10-11 (金)
- 園だより
ろりぽっぷ 888号 2013年10月11日
年長組は、小学校入学に向けての就学時健診が始まりました。毎日何人かが早めのランチを食べては、小学校に出掛けています。就学に向けてスイッチオンというこの頃です。第一子が入学という親御さんにとっては何かと気になる時期ですが、遠い昔のこととはいえ、私も長男の就学については、子ども以上に緊張したものでした。年長さんは、あと半年をかけて生活そのものを学校を意識して組み立てていかなければなりません。
学校は登校時間が決まっていますから、逆算して起床時間を決め、朝食・身支度を済ませなければなりません。慈恩寺小学校の校長先生が、かつて就学に向けて講演をしてくださった時に、入学前に読み書きがどれだけ出来るかよりも、生活の自立、自分ことを自分でしようとする自発性を身に付けることの方が大切とおっしゃっていました。もし、大人に言われなければ身支度が出来ない、手を貸してもらっているという現状であれば、見直す必要がありそうです。
授業中,椅子に座っていられるのかしらちおう不安の声も耳にすることがあります。年長になれば、かなり長い時間、集中して話しを聞くことも出来るようになってきますが、そこは個々の持ち味でちょっと落ち着きがね…と、気になるお子さんがいることもあります。椅子に座っているという形だけにとらわれず、話している内容をちゃんと理解できているかが問題です。そこで問われるのは、集中力と理解力、行動に移せるかですが、園でも1人ひとりの様子をよく捉え、足りない部分はあと半年の中でしっかりと力をつけていきたいと考えています。
(健診当日、緊張で固まってしまってうまく受け答えが出来ず、再検査というケースが今までもありました。その後、問題がないという場合がほとんどですので、あまり心配なさらないようにして下さい。)
豆知識
学校では、1クラスに1・2名ほどの割合(5〜6%)で、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子さんがいるという文科省のデータがあります。いたずらに気にしすぎることはありませんが、もし、そのような症例であれば、生きにくい思いをするのは子ども本人ですので、正しく理解し対応することで、学校生活がよりスムーズに送れることと思います。小学校では最近、特別支援という体制が取られるようになってきました。
LD(学習障害)とは…
基本的には知的発達に遅れはないけれど、聞く、読む、話す、書く、計算する、推論するなどの能力のうち、特定のものの習得や、それを使用することが難しいというような状態のことです。
LDの場合、例えば小学校の学習では…
- まっすぐに字を書けない
- 漢字が読めても、書くことが難しい
- 内容を分かり易く伝えられないことがあり、うまく話すことができない
- 計算はできるけれど、図形問題になるとできない
- 聞き間違いや聞きもらしがあり、指示が分からない
などのような様子が見られます。
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは…
脳内神経伝達物質の分泌に問題があると考えられています。様々な刺激が情報、これまでの記憶や経験をうまく活用したり、判断して行動することが難しい状態になります。
具体的な様子としては…
- 気が散りやすい
- 忘れ物が多い
- じっとしているのが苦痛で、椅子に座っていられない
- 思い通りにならないと急に怒り出したり叩いたりする
- 相手の気持ちが読めずに言いたいことを言ってしまう
などがあります。
今週のろりぽっぷ子たち
あこがれのキャラクターになりきって♡
〜仮装パレード〜10/6プレイデー
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